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hwは、有義波高(m)
Cは係数
ρは、航行する水域の海水叉は清水密度(ton/m3)
(1)式でC及びhwを以下のように決定する。
?係数C
縦曲げモーメントの無次元化係数Cは、金子等18).19)の大型外洋高速船の実験及び計算値を参考にして決定する。
単胴型高速船の縦曲げモーメントの応答関数は、波長船長比(λ/L)が1〜2の範囲で最大値を示す。完全滑走する高速船以外は同様の傾向にある。船体中央部でのサギングモーメントの最大値は実験では0.06程度で、計算値は0.07となっている。
?波高hw
図−3.1に示した大隅川の高速速船の加速度(有義値)の応答関数から船底衝撃荷重と同様の考え方で、波高を決定する。
即ち、加速度の応答関数から、船速に対する加速度最大となるλ/Lが求められる。設計対象とする船舶の加速度を設定すれば、最大加速度を生じる波高、λ/Lが求められる。
即ち、下記のような関係から波高が求められる。
Cα=AFL/hw…(2)
さらに、
Cα=13.7+18.5Fm+9.91Fm2…(3)
これらの関係を(1)式に代入して、基準算式を得る
3.3部材強度
(1)材料
本基準で船体構造材料として使用できるアルミニウム合金材は、JlS20)及びASTM規格材の中から下表のように規定した。鋼材については、NK鋼船規則の規定に準じる。

 

 

 

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